YashiBlog - やしぶろ

フリーランスWebデザイナーの雑記。皆様のお役に立てる情報を発信できればうれしいです。

7日間で成果に変わるアウトプット読書術

まえおき

僕は割りと本を読む方だと思っているのですが、それ以上に買う頻度が多く、家には「買ったけど読んでいない本」が山積みになっています。いわゆる積ん読というやつです。

「買ったけど読んでいない本」と書きましたが、買ってから1ページも読んでいない本はほとんど無くて、読み始めたけど途中で読まなくなったというパターンが多いです。なぜ、途中で読むのをやめてしまうのか。それは、新しく買った本に目移りしてしまうからです。そして、その新しい本を読み始めるのですが、その後に買った本に目移りして……、と言った感じで積ん読が進行していきます。

ここで問題は、

  • 本を買う頻度が多いこと

  • 本を読むのが遅いこと

の2つだと思います。買う頻度が多いのは読みたい本が沢山あるからで、新刊もチェックしているとそれは無限に出てくると思います。なので、しょうがないと諦めて(笑)、読むスピードが遅いことを改善できないか考えたいと思いました。

ということで、読書術についての本をいくつか読んで短期間で効率的に情報を収集できるスキルを身に付けたいと思います。

7日間で成果に変わるアウトプット読書術

まず最初に読んだのは、この本です。

7日間で成果に変わるアウトプット読書術

7日間で成果に変わるアウトプット読書術

ここからは、僕が今後の読書に活用出来るように、本書の内容をまとめていきたいと思います。

概要

この本は読書そのものよりも、読書後に本から得た情報をアウトプットすることに重点を置いています。想定しているのは、ビジネス書や自己啓発書などがメインだと思います。(本書内では小説も題材に挙がっていましたが。)

そういう本は確かに読んで終わりということはなくて、仕事や趣味などに活用したいと思って読んでいることを考えると、最初からアウトプットのことを考えて読むことは合理的です。

アウトプットの準備段階として本を読み、読んだ内容をアウトプットするための考え方等を紹介している良書でした。

読書術

  • プレアウトプット

「プレアウトプット」とは、「本を読みながらする作業」のことです。

この作業のゴールは「本を「使える化」すること」です。最終的には何かしらのアウトプットをするわけですが、そのためには十分な情報収集が必要です。そして集めた情報はどこかにまとめますよね。そのまとめ先をその本そのものにしようというわけです。

では、何をするか。

① 線を引く
気になった文章はどんどん線を引いていきます。後から見返したときになぜ線を引いたのかが分かるように、4つのカテゴリに分けて線を引きます。

カテゴリ 内容
C:引用したい箇所 本書の文章をそのまま引用することで、説得力が増します。
P:ポイントになる箇所 本の趣旨を理解するため、著者が一番言いたいことを把握するためにチェックしておきます。
K:キーワードになる箇所 引用まではいかないけど、インパクトのあるフレーズ、記憶に残るフレーズをチェックしておきます。
O:その他気になる箇所 その他気になることがあれば、積極的に線を引いていきます。この観点が実は一番大事なのではないかと思います。

② ページを折る
線を引いたページや気になるページは躊躇なく折り曲げます。本を「使える化」するための大事な作業です。折り曲げることで、最後にアウトプットするときに、折り曲げたページだけを見ればいいわけです。

③ 気づいたことを書き込む
アウトプットするタイミングでは、本はただの書籍ではなく、アウトプットするための重要な資料になります。そうするために、本の重要な箇所をチェックするだけでなく、読みながら、または、読んだ後に、考察した内容などを書き残しておきます。

④他のメディアで情報収集
当然ですが、アウトプットするための情報は、その本以外から収集しても良いわけです。例えば、そのテーマの最新情報などはネットで探すのが効果的です。著者や、本の中で紹介されていた人物、出来事についての詳しい情報もネットやテレビ、雑誌等を参照するのがよいと思います。

⑤読んだ内容を整理する
読んだ本を体系図にして、一瞬で思い出せるようにしておきます。また、結局何の本なのかを一言(一文)で表せるようにしておきます。これで、人に紹介するときにも時間を掛けずに済みますし、一文で説明できるくらいに自分がその本について理解しているかもわかります。

⑥自分の意見を加える
アウトプットには、自分の意見を加える必要があります。

アウトプットとは、「読んだ本の要約+自分のオリジナルな意見」で構成されるもの(p42)

だからです。ポイントは「あまのじゃくになること」です。「本には〇〇と書いてあったけど、××でしょ」、とか、「△△のときまずいでしょ」、とか、少しひねくれてみるわけです。

  • プレインプット

プレインプットは本を読む前にすることです。そのままですね。

①本の選び方
学びたいテーマについて、複数の本を読むようにします。1冊だと主張が偏ってしまいますしね。今回は読書術の習得ということで関連する書籍を数冊読むことにしました。

②入手方法
先述の通り、本は「使える化」しますので、なるべく買うようにします。書き込みもしたいので、紙の書籍を選びます。

③本を読む目的を設定
目的を設定すると、効率がよくなります。少なくともアウトプットする目的があると思いますので、それを軸に、「その」本を読む目的を考えてから読むようにします。

④スケジュールを立てる
その本を読むのにどれくらい時間を掛けるかを決めます。アウトプットが目的なのであれば、すべてのページをじっくりと読む必要な無いかもしれません。目的に応じてメリハリを付けるようにします。

  • インプット

具体的な本の読み方について考えます。

①早くペースをつかむ

本を読むという営みは、その著者と対話するようなものです。ですから、相手の言っていることや、話のレベルが把握できると、楽に読めるようになるのです。(p60)

はじめは丁寧に読みます。まえがきと1章くらいが目安です。そのあとは必要に応じてメリハリをつけます。まえがき、あとがき、目次で全体構造を把握することも大事です。

②多読する
1冊読破より10冊つまみ読みする。そのテーマについていろんな立場があることを確認しておきます。

初級・中級・上級の各2冊読み 各ランクの1冊目は時間を掛けて読み、2冊目は軽く読む。

  • アナリシス

読書を自分のものとするための思考法について紹介されていました。

①直感
思考する前に感じること。直感を働かせて内容をざっと把握すること大事。

構造主義
要素と要素との間の関係からなる全体を見る。要素同士の関係性に着目すると、別のものに似たような構造を発見することができます。

③批判
批判とは吟味するということ。自分の読み方が正しいかどうか吟味する。

脱構築
入手した情報を自分なりに咀嚼して新たな視点で提示し直す。

脱構築とは、既存の物事のあり方を解体し、一から新たな形に構築し直すこと

弁証法
考えをまとめる段階。 相容れない2つの主張が出たときに、矛盾しているとするのではなく、どちらも解決するような新しい主張を生み出す方法。 二者択一による妥協や折衷案とは異なる。


ここで紹介した5つの方法は読書で必ずやらないといけないものではありません。思考のプロセスをパターン化しておけば、効率よく深く思考することができるということです。

まとめ

アウトプットに重点を置いた本ということで、読んだ後にどうするかという所にページが割かれていました。今回は読書術に注目していますので、プレアウトプットについては参考にしたいと思います。

今回の本をプレアウトプットを実践しながら読んでみました。

f:id:ysksh:20161227165600j:plain

本はこんな感じになりました。分厚くなってしまいましたが、後から読み返すときは折り曲げたページを中心に見ていけば、欲しい情報が得られます。

とりあえず、次回は本書の読書術を活用して読書術の本を読んでみたいと思います。

今回紹介した本

7日間で成果に変わるアウトプット読書術

7日間で成果に変わるアウトプット読書術